歯ブラシの磨き方を説明していきます。
まず歯ブラシの当て方です。
歯ブラシは歯に対して直角に当てるようにしましょう。
そして基本的には横磨きで磨きます。小刻みに、なるべく細く動かしてください。動かし方が大きいと歯と歯の間の汚れを取り残してしまいます。
力は入れずに磨いてください。それでも汚れは十分に落ちます。逆に力を入れてしまうと歯茎などに痛みが出てしまいますので注意してください。
それから磨く時に反対の手で頬を広げたり、唇を抑えたりする場合、磨こうと必死になっていると力が入ってしまい、そこに関しても痛みが出る場合があります。そこも力が入らないように気をつけましょう。
そして磨く時は、歯の外側、噛む面、内側となるべく分けて磨くようにしましょう。
特に内側は舌が邪魔してしまい磨きづらいですが、汚れはつくので磨いてあげるようにしてください。
汚れが残りやすいところとしては、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、歯を噛む面の溝となります。
余裕があればここを意識して磨いてみてください。特に歯の溝は永久歯よりも乳歯の方が深く、汚れが溜まりやすい場所でもあります。
汚れが溜まりやすい、残りやすいというのは虫歯になりやすいということなので注意してみてください。
そして、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは取りきれません。小さいうちからデンタルフロスを使ってあげましょう。
できれば毎日が理想ですが、2,3日に1回でも効果はあります。
大人になっても使ったほうがいいものなので、小さいうちから習慣づけであげましょう。
赤ちゃんの時は歯磨きを嫌がってしまう子がたくさんいます。
歯ブラシの時に痛みが出るともちろん嫌がってしまいますし、それとは関係なしに歯磨きを嫌がる子もたくさんいます。
嫌がってもそれでやめてしまうわけにはいきません。しっかりと習慣づけることが大切です。ですが無理やりやってしまうと嫌になってしまうだけなので、少し工夫することが必要です。
歯ブラシを好きな色やキャラクターのものにする、歯磨きが上手にできたらシールなどご褒美をあげる、褒めてあげるなど、歯磨きが楽しくなるように考えてあげることが大切です。
また、歯磨き中も子供が飽きないように声を掛けてあげましょう。数を数えてあと何回やったら終わりだというように分からせてあげることも効果があるでしょう。
あとは痛みを出さないように磨くことも大切です。
痛みが出てしまう原因は、まず、力が入りすぎなことです。
汚れは軽い力で落とすことができます。適正な歯ブラシ圧ははだいたい150g。
それだと分かりにくいかもしれませんが、なるべく力を抜いて軽くこするようにしましょう。
磨き方のところでもお話ししましたが、力を入れるよりもなるべく細く動かす方が汚れは落ちやすいです。
それから上の歯茎の真ん中には上唇と歯茎をつなげている小帯があります。これに歯ブラシが当たってしまうととても痛いので、上の前歯を磨く時は反対の手で歯茎が見えるところまで唇をあげて小帯に当たらないように気をつけましょう。
子供はすぐに飽きてしまうので、これらを意識しながら手際よく終わらせることが大切です。
乳歯の歯ブラシの仕方についてわかりましたか?
歯が生えたばかりの頃は歯ブラシではなく、ガーゼは滅菌シートを使う。前歯が生え揃ってきたら赤ちゃん用の歯ブラシを使い始める。他の乳歯も生えてきたら幼児用の歯ブラシに変えましょう。
お子さんが自分でもできるようになってきたら積極的にやらせてあげますが、仕上げ磨きは忘れずに。
歯ブラシは力を入れずに軽い力で横に細く動かしましょう。
虫歯予防には歯ブラシが一番大切ですが、歯ブラシがきちんとできていても食べ物や甘いジュースなどを常にあげていると虫歯はできてしまいます。
それから虫歯菌は周りの大人から感染するものです。したがってなるべく同じスプーンなどの食器は使わないようにしましょう。
完全にやらないのはなかなか難しいと思うので、お父さんやお母さんもクリーニングや日々の歯磨きをしっかりして、なるべくお口の中をきれいにして最近の数を減らしておくことも大切です。
ぜひ意識してみてください。