顎関節症が気になるときはまず歯科医院に行くといいでしょう。
原因が様々なのでそれによって治療法もいくつかあります。
一番一般的なのはマウスピース(ナイトガード)による治療をすることです。
マウスピースを就寝前にして寝ることで、寝ている間に無意識にしている食いしばりや歯ぎしりによる衝撃を防ぐことができます。
特に夜寝ている間の無意識な食いしばりは、日中食いしばっているときより10倍以上もの力がかかります。
日中、食事以外では歯は噛み合っていないことが普通なので、歯や顎にとって、かかっている力が0の状態が正常です。
それを考えると、とても負担となってしまうことがわかると思います。
マウスピースを入れることによってその力が加わるのを防いでくれます。
食いしばりや歯ぎしりは顎関節症だけではなく、頭痛や肩こりなどの原因になる場合もあるので、マウスピースによってそれがなくなる人もいるくらいです。
これは日中でも使用することができ、少し喋りづらくはなりますが、ずっとパソコン作業をしている方などで無意識に食いしばったり、力が入ってしまったりする人にも有効になります。
歯科医院ではレーザーや電気刺激で筋肉を縮小させて血液の流れを改善する場合もあります。
それは医院によって違うので、気になる人は問い合わせてみましょう。
もし一般の歯科医院でよくならない場合は、専門医を紹介されることがあります。
そこでどのような原因があるのかさらに詳しく診断し、改善方法を見つけていきます。
歯列矯正をする場合や、稀に外科的な処置を行う場合もあります。
それから、自分自身で家などで行うマッサージや体操もあります。
指導をしてもらい、行う場合は痛みが出ない範囲で無理せずに行ってください。
痛みや口の開けづらさが出ている場合は、固い食品を控えるのも大切です。
普段はなるべく噛みごたえのあるものを食べたほうがいいですが、痛みが出ている場合は無理して使うと逆に悪化してしまう場合があります。
しばらく柔らかいものを食べて、症状が落ち着くまで待ちましょう。
顎関節症は原因が1つではないので、特定するのが難しい場合があります。
このときに、噛み合わせに問題があるといった理由で、いきなり歯を削ったり、被せ物をしたりしてしまうのは良くありません。
もし原因がそれではなかったとしても、元に戻せなくなるためです。
例えば、マウスピースをつけてみる、普段の姿勢や噛みグセを気をつけてみる、マッサージをしてみるなど、元に戻ることのできるところから始めてみましょう。
また、元に戻れないものでも、歯列矯正は悪いものではありません。
噛み合わせはとても大切で一生付き合っていくものです。
歯並びが悪い場合はブラッシングもしにくく、虫歯や歯周病のリスクも高くなってしまいます。
もし気になっている場合は信頼できる歯科医院でぜひ相談してみてください。
自分の姿勢や噛みグセが原因だったりした場合はそれを治したり、それ以外でもマッサージをしたり、自分でも努力することが必要になることがあります。
そういったことはその日だけやればいいものではなく、毎日姿勢を意識したり、マッサージをしたりしなければ良くなりません。
そういった場合はぜひ自分のためにも、毎日頑張って行いましょう!