冷たいものがしみて虫歯かも!と思って歯医者に行ったけど、「虫歯ではなく知覚過敏です」と言われた経験をしたことはありますか?
虫歯と知覚過敏の症状は似ていて、自分では判断ができません。
虫歯ではないから良かったものの、やはりしみるのは気になるし、嫌ですよね。
知覚過敏は冷たいものや歯ブラシで磨いている際にしみることが多いのですが、人によって程度が全然違います。
ちょっとピリッとくる人から、我慢できないくらいの痛みが出てしまう人もいます。
昔はなかったはずの知覚過敏なのに、なぜしみるようになってきてしまったのでしょうか?
また、なにが原因で知覚過敏になってしまうのでしょう?
そして、知覚過敏は治るものなのでしょうか?
今回は厄介な知覚過敏について、説明していきたいと思います!
まずは知覚過敏のメカニズムから説明していきたいと思います。
歯の表面はとても硬いエナメル質というもので覆われています。
エナメル質は骨よりも硬く、人間の身体の中で最も硬いもので、これによって歯は守られています。
ですが、エナメル質は様々な要因により、少しずつ削れてきてしまう場合があります。
その要因として、
- 歯ブラシをする際の強い圧
- 歯ぎしり
- 酸の強い食べ物や飲み物
- 虫歯
- 歯周病
などがあります。
これらによってエナメル質が削られてしまうことにより、エナメル質の内側にある、象牙質というものが露出してきてしまいます。
象牙質にはとても小さい管状の穴が開いています。それは象牙細管といって神経とつながっている穴です。
冷たいものやその他の刺激が、象牙細管により中の神経に伝達され、知覚過敏が症状となって出てきてしまいます。
ですが、象牙質が露出してしまったからといって、全部が全部しみるわけではありません。
また、時期によっても神経が敏感になっているなどで、しみるときとしみないときがあります。
また、虫歯なわけではないので削って詰め物をしたり、神経を取って被せ物をするというものでもありません。
神経を取ればしみることはなくなりますが、神経はできる限り残しておいた方がいいものです。
そうすることもないわけではないですが、その前にできることはたくさんあるので歯を削らないことから進めていきましょう。
次の記事では、先ほど挙げた知覚過敏の原因をもう少し詳しく説明していきます。