前回挙げてきたこと以外にも、患者さんが分からないところでも評価するポイントはあります。
当たり前ですが、先生の腕がいいことはとても重要です。
特に虫歯になってしまった歯は、どんなにきれいに、どんなに上手に治療をしても、元々の自分の歯よりも再び虫歯になってしまったり、他にもなんらかの問題が出やすくなったりしてしまいます。
腕のいい先生がきれいに治療をしてもそうなってしまうのに、下手な先生がやったらもっと大変です。
例えば、
虫歯の取り残しがあって、詰め物の下からすぐ虫歯になってしまう。
神経の治療が不完全で、神経が残ってしまっている。
詰め物やかぶせものの高さが合っていなくて、噛み合わせがおかしくなってしまった。
これらの症状は、腕のいい先生がしっかり治療をしていても起こる可能性はゼロではありませんが、腕の良くない先生がやってしまうともちろんそうなってしまう確率は高くなってしまいます。
そのため、腕がいい先生であることはとても重要です。
それから、感染予防をしっかりと行っていることも大切です。
菌は目に見えないものなので、滅菌を必ずする、歯を削るタービンなどを使いまわさないなど、徹底をしなければ院内感染が起こってしまうことがあります。
感染予防を行っていない歯科医院は患者さんのことを考えていないということと同じです。
これらは、患者さんにはわからない部分ではあるので判断はできにくいですが、説明しておきました。
もしこれらのことで少しでも疑問に思うことがあれば質問してみて、もし解消されなければ他の歯科医院を探してみてもいいでしょう。
子供の歯科医院選びも、なにを基準に選べばいいのかわからないと思うので、少し説明したいと思います。
子供の歯科医院を選ぶときは、まず小児をやっているところを探します。
小児歯科専門医の認定を受けている先生もいますが、一般の歯科医師でも小児歯科と掲げることができます。
診療科目に小児歯科と書いてあるところがいいでしょう。
小児歯科専門医の認定は日本小児歯科学会が認めた歯科医師が受けられるものですが、条件としては、「5年以上、日本小児歯科学会に属し、5年以上の認定医療機関で5年以上の臨床経験を有し、臨床の報告発表を行い、試験に合格した者に与えられます」と公表しています。
そういったところは信頼できる1つの要素になるでしょう。
それから、医院内は明るい診療室で、子供のための遊び道具や絵本などが置いてあると待ち時間などに子供を遊ばせることができます。
他にも、診療室の椅子の画面で子供用のDVDが見れたり、一般歯科だとなかなかないかもしれませんが、小児歯科だと子供用のプレイルームがあるところもあります。
そういったところだと、子供を遊ばせられるので飽きさせないようにすることができます。
また、小児をやっている歯科は先生やスタッフも子供に慣れていることが多いです。
ぐずってしまっても、それが当たり前だと思っているので、保護者の方も嫌な思いをせずにすみます。
診療の方では、子供は年齢が同じでも1人1人性格や、対応できることなどが違います。
1人1人に臨機応変に対応できることが大切です。
歯科医院の選び方、いい歯科医院のポイントは分かったでしょうか?
歯科医院の情報はホームページを見ると記載されていてわかることが多いです。
そのため、ホームページがしっかり作ってあって、情報が記載されているということはとても大切です。
診療時間やアクセス情報、歯科医師の名前、経歴などはもちろん、歯科医院の雰囲気や、どんな診療を行っているのか、どういった方針でやっているのかなどを確認しましょう。
そこである程度、自分に合った、自分が望んでいる歯科医院を選ぶことができます。
それでも、行ってみなければわからないことなどもあると思います。
もし診療を受けていて、疑問に思ったことや不安に思ったことが解消されなければセカンドオピニオンで違う歯科医院に行ってみるのもいいでしょう。
歯科医院は治療からメインテナンスまで、長く通うものです。
あまり、いろいろな歯科医院を転々としてしまうと、様々な先生のやり方になってしまい良くありません。
できれば同じ歯科医院に、ずっと通うようにしましょう。
そのためにもストレスなく通えるよう、自分に合った、納得したところを探すように心がけましょう。