インプラントと聞くと、トラブルを聞いたことがあるけど大丈夫なの?という質問をされることがあります。
実際、2007年にインプラントの施術中に死亡事故が起きてしまいました。
インプラントは、普通は事故が起きる治療ではありません。
しかし、これは事前によく診査をする、説明をすることが前提です。
インプラントの処置は外科処置となります。
顎の中には重要な血管や神経、上顎には副鼻空があります。
インプラントの処置をする前には必ずCTを撮り、近くの血管や神経、副鼻空までの距離、それから骨の高さや厚みなど全て調べ、その上でインプラント治療が行えるかどうかの判断をしていきます。
そのほかにも全身で病気はないか、リスクはないかなども確認し、メリットやデメリット、施術中、施術後の流れ、気をつける点など様々なことを説明し、話し合い、その上で施術をしたいと患者さんが判断してから行うものです。
しかし、残念ながらそういったことをやらずに、インプラント治療を行ってしまう歯科医院があるのです。
ひどいところだと、初診で初めて来院してその日に施術をしてしまうところもあるそうです。
そのようなことをやってしまったら、トラブルや事故などが発生してしまってもおかしくありません。
インプラント治療は自費診療のみのため、国の目が行き届きにくく、歯科医師次第になってしまうのでこうした問題が出てしまいます。
インプラント自体はとてもいいもので、今まで通り噛むことができ、それがあって助かっている患者さんはたくさんいます。
インプラント治療を考えている場合は、しっかり話してくれる、説明してくれる先生を見つけ、信頼できるところで治療をしましょう。
また、インプラントの相場の費用はだいたい30〜50万円です。
これより極端に低い金額でやっているところは注意したほうがいいでしょう。
安ければいいという問題ではありません。
自分の身体の中のことなので、今後のことも含め真剣に考えましょう。
ブリッジとインプラント、それぞれのメリットやデメリットは理解できたでしょうか?
自分にとってはどちらがいいのかをしっかり考えた上で決めるようにしましょう。
それから、歯を抜くとどちらにするにしてもデメリットが出てきてしまいます。
自分の歯よりも条件がいい、優れているものはありません。
歯を抜く際にも、簡単に抜いてしまうのではなく、本当に抜いていいのかをよく考えましょう。
もし少しでも不安に思うことがあったら、セカンドオピニオンの制度を利用して他の先生の意見も聞いてみましょう。
無理に残してしまうと良くないですが、抜くことはいつでもできるのです。
できるだけ、残せる方法を先生と相談してみましょう。
そして歯を抜かなければいけなくなるまで放置するのではなく、早めのうちに定期的に検診に行き、虫歯や痛みがあってから行くのではなく、早め早めで予防をメインに、治療をしないように気をつけていきましょう。
いつまでも美味しい食事ができるように、日々頑張っていきましょう!