虫歯予防に欠かせない唾液ですが、それ以外にもたくさんの働きをしています。
まずお口の中だと口臭を予防する効果があります。
唾液には口臭を予防してくれる成分が入っているのです。
寝起きに口臭が強くなってしまうのは、寝ている間は唾液の分泌が止まって乾燥するためです。
それから唾液にはアミラーゼという消化酵素が入っています。
アミラーゼはデンプンを糖に変える働きがあり、消化器官である胃腸の負担を軽減します。消化酵素の無駄遣いを抑えることができるのです。
それによって体内の代謝がアップし、ダイエット効果が得られることができます。
それからデンプンが糖に変わることで血中の血糖値が早く高まり、満腹中枢に働きかけるため食べ過ぎに防止にもなります。
昔から食べ物はよく噛んで食べた方がいいと言われていますが、これらの理由があるんですね!
食べ物に関してだと、味覚を感じやすいように味覚物質を溶かす作用もあります。それによって舌の味蕾という味覚受容器に届けられます。
唾液がないと味蕾に味物質が届かなかったり、舌が擦れて味蕾がなくなったり、働きが悪くなったりします。
その他、唾液は風邪やインフルエンザから身体を守ってくれる働きがあります。
口から入ってくるウイルスや病原菌などを捕獲し、抗菌作用によって身体に害を及ぼすのを防いでくれるのです。
それから傷口なんかも唾液によって治りが早くなるという研究結果もあります。
そしてがん細胞ですらも唾液に30秒ほどつけると細胞の作用が著しく低下するという研究結果もあります。
唾液の効果はたくさんあって、万能薬みたいですね!
唾液にはこんなにたくさんの効果がありますが、ドライマウスの方、それから高齢になってくると唾液の量は減ってしまうのでこれらの効果が得にくくなります。
しかし少しの工夫で唾液の量は増やすことができます。
それについて、いくつか紹介していきます。
① 食べ物はよく噛んで食べる
食べ物をよく噛んで食べることによって唾液の分泌が促進されます。
ガム噛むことも唾液分泌の促進には役立ちます。
② 水分をたくさん取る
唾液は水分でできています。
最初にも言いましたが1日に1.5〜2リットル分泌されるため、水分補給をしっかりすることが大切です。
緑茶やウーロン茶にはポリフェノールが含まれているため、飲みすぎると唾液の分泌を抑制してしまいます。清涼飲料水も糖が入っていて虫歯の原因にもなってしまうので、できれば水を飲むことをお勧めします。
③ 舌の運動をして、唾液腺のマッサージをする
唾液腺は舌下腺、顎下腺、耳下腺の3種類あります。
舌をくちの中で大きく回すように運動することによって唾液腺を刺激することができます。
それによって唾液の分泌が良くなります。
④ 酸性の食べ物を食べる
梅干しを見ただけで口の中で唾液の量が増えるのを実感したことはありますか?
酸っぱいものを食べることにより唾液の量が増えます。
それは身体が酸性のものは毒だと判断しているからです。
しかし、見るだけで唾液が出るのは、考えて判断するのではなく、反射で唾液を出しているのです。
人間の身体はその2つの回路によって唾液を出しているのです。
ただ酸は歯を溶かしてしまうため、あまり食べ続けるのはお勧めしません。
⑤ リラックスをする
緊張していて口の中や喉がカラカラになった覚えはありませんか?
緊張しているときは交感神経が優位になっていて、その状態だと唾液の分泌が少なくなってしまいます。
副交感神経を優位にするには、できるだけリラックスするように心がけましょう。
唾液の量が少ない人はぜひ試してみてください!
癖や、生活習慣によっても唾液の量は少なくなってしまう場合があります。
例えば口呼吸をしている方。
口呼吸をしていると水分が蒸発してしまうのでお口の中が乾いてしまい、唾液分泌の量に問題なくても結果的にお口の中が乾いてしまいます。
口呼吸にはそれ以外にも弊害がたくさんあるので鼻呼吸にするようにしましょう。
また、朝食を食べない方。
起きたときは口が乾燥しているのもありますが、口臭の原因となる細菌も多いです。
朝食を食べることによってその細菌も一緒に飲み込んでしまうことができます。
そして噛むことによって、唾液の分泌も促されます。
今まで摂っていない方は少しでもいいので朝食を摂るようにしましょう。
その他に不規則な生活をしている人。
不規則な生活をしていると、自律神経のバランスが乱れてしまい交感神経が優位になってしまいます。
それは緊張しているのと同じ状態で、唾液の分泌が減ってしまいます。
できるだけ睡眠をしっかりとり、食生活も見直して規則正しい生活をしましょう。
唾液が虫歯予防やそれ以外にとても大切で、大きな役割があることはわかりましたか?
自分の唾液の成分や、量は調べる方法があるので歯科医院に相談してみてください。
もし、量が少ない方や、高齢の方はぜひ唾液を増やす方法を試してみてください!