普段はあまり気にしていない唾液。
実はお口にとっては欠かせない、とても大切なものなのです。
唾液があることによってお口の中の健康が保たれています。
健康な成人だと1日に分泌される唾液の量は1.5〜2リットルも分泌されます。
ただ多少の個人差はあり、また病気などで唾液の量が少ない人もいます。
他にも年齢を重ねることによっても量は減ります。
唾液分泌量がピークになるのは15歳ですが、30代を境にだんだんと減ってきて、70歳ではピークの1/3にまで量が減ってしまうのです。
唾液にはどのような働き、効果があるのでしょうか?
また、唾液が少ない場合はなにか方法はあるのでしょうか?
今回はそれについて説明していきます。
知らなかった方も多いかもしれないですが、唾液は虫歯予防にとってとても重要な役割があります!
知っていましたか?唾液にはお口にとって欠かせない、とても重要なものなのです。
それを一つずつ説明していきます。
①抗菌効果
虫歯菌や歯周病菌を殺す作用があることにより、虫歯を予防することができています。
また、雑菌の増加も防ぐので口内炎などが悪化しない効果もあります。
②自浄作用
唾液によって口の中の汚れを洗い流してくれる効果があります。もちろん全ての汚れを洗い流しているわけではないので歯磨きは大切ですが、唾液が少ないともっと汚れがついてしまいます。
③再石灰化
脱灰により溶け出した歯を修復する作用があります。
初期虫歯をだったらいつのまにか治してしてしまう力を持っているのです。
④緩衝作用
口の中のPH(ペーハー)は普段7で中性となっていますが、食べ物を食べると酸性の方に傾きます。
酸性になると歯の脱灰がして、それが進むと虫歯になってしまうのですが、そのPHを元に戻してくれる働きがあります。
⑤潤滑作用
潤滑作用があることによって、口腔内を潤わせ、乾燥を防ぐことができます。それによって虫歯菌や歯周病菌など、嫌気性菌(空気を嫌う菌)の働きを弱める効果があります。
これらの効果によって虫歯や歯周病になるのを防いでいます。
ただ糖を取り過ぎていたり、歯磨きがちゃんと出来ていなかったりするとその作用があっても防ぎきれず虫歯や歯周病になってしまいます。
それなのでしっかり歯磨きはしましょう。
逆に、ドライマウス症候群の方や薬を飲んでいて唾液の量が減ってしまう方は唾液の効果が少なくなってしまいます。
ドライマウスは高齢の方がなりやすかったのですが、最近は昔に比べて柔らかい食べ物が増えているため、噛む回数が少なくても食べることができるものが多くなってきました。
それによって唾液の分泌が減り、若い人でもドライマウスになってしまう人が多くなってきています。
普通の人よりも虫歯や歯周病になりやすくなってしまうので、よりブラッシングなど気をつけなければいけません。
硬いものを食べる、よく噛んで食べるということは虫歯予納にも繋がるんですね!